ワイド画面とエロゲ
最近シャニマスのイラストがめちゃんこ綺麗で構図が凄いと話題になってるのをよく見ます。(シャニマスの絵って、何がすごいの?プロイラストレーターがわかりやすく教えてくれたのでまとめる。|ゲームキャスト|note)
それを見て「ワイド画面はエロゲの領分だぜ!」とか思ったのでエロゲを絡めて色々紹介。
※何点かのエロゲのネタバレCGを含むので注意
ワイド画面の歴史
そもそも4:3が主流であったエロゲが16:9のワイド画面に変化してきたのは、ここ10年ぐらいの話。PC画面のワイド化に合わせての変化です。(16:9が流行った背景にはテレビとシネマ規格の中間として丁度良かった為、みたいな話があるんですけどここでは割愛。詳しく知りたい方は是非下記の記事を。)
ワイド画面が流行った事によりノベルゲームでは、余分に出来た左右のスペースを上手く使わないといけない、という問題が起きます。
ワイド画面と立ち絵
ノベルゲームがワイド画面になったことにより一番変わった事と言えば、立ち絵にプラスして余分な情報(背景)が多く描き込まれる様になった、という事です。
4:3の場合、立ち絵を表示させると画面の大半が立ち絵で埋まり、立ち絵を主体とした画面構成となります。
ところが、ワイド画面になったことにより余分なスペースが増えたので、複数キャラの立ち絵を並べたりするのが容易になりました。正直ワイドの方が没入感を感じられて良い。
ワイド画面とイベントCG
ワイド画面魅力は何よりイベントCG、特にエロシーンで映える!
文字で説明するより見て貰った方が早いので以下画像。
これはさくさくでのイベントシーン。圧迫感が凄い。
これは新妻ラブリケから。
最後にリドジョ。
RIDDLE JOKER リドルジョーカー OFFICIAL WEBSITE|ゆずソフト
従来のほぼ正方形の画面からワイド画面になった事により、人物を斜めに配置するという構図が増えます。その結果、この特徴的なアップのシーンが度々使われるようになりました。
そしてこの斜めでアップという構図、強調されるべき所が上手く強調されて本当にHシーンに合う。
まぁ単純にこの構図が好きなだけなんで良い、と思うだけかもしれませんが。
ただワイド画面は難しい構図を考えなければいけないので、絵師の人からしたら結構なな問題。この画角に四苦八苦みたいな話ちょこちょこ見かけます。
勿論Hシーン以外にも利点はあります。
それは周辺の雰囲気を表現しやすいということです。
このCGとか分かりやすい。中心の二人の人物に加え、周辺の人を多く描き込めているので喧騒の中でのワンシーンというのがより強調されています。
このCGはワイド画面特有の綺麗な構図。観覧車の入り込み具合がGood。
横に広いので人物を多く配置出来るのも勿論ワイド画面ならでは。横並びのイベントCGもお手の物です。というか立ち絵の事も考慮すると尚更ワイド画面の方がノベルゲームには都合が良いんですよね。
さっきのアマツツミのCGもそうですが、この様に遠近法で強弱を付けるのも得意分野だと思います。スピード感がよく表現されている。
そして何より斜めの配置には迫力を感じます。このCGとかドーーーン!って感じで良い。
16:9の場合、画面を埋めようとすると斜めの構図になりがちで、結果として似たようなイラストばかりになってしまうという欠点があります。
しかし正方形の画面に比べ、ワイド画面の方が流れが表現されている感じがして個人的には良いです。
横に長い分間が生まれるので印象深いイラストが多い気がします。
自分は映画が好きなので、ワイドの方が馴染み深いというのもあるのかもしれませんが。
正方形よりは、所謂黄金比という奴に近いからそう感じるんですかね。その辺詳しい人がいたら是非教えてください。